Phytoplankton Blooms湖沼生態系》 作野裕司

 湖沼は、周辺環境の都市化に伴う富栄養化や湖底の貧酸素化等が問題となってお
り、各地でその対策が求められています。リモートセンシングは、その広域性
同時性、反復性の長所を生かし、変化の速い湖沼環境を比較的安価でモニターす
る技術として非常に期待されています。特に湖沼内の植物プランクトン量の指標
となるクロロフィルa濃度は、富栄養化の指標として最も重要なモニタリング項目
の一つです。その他には、濁度、懸濁物質量(SS)、水中溶存有機物(CDOM)等が
リモートセンシング技術でモニタリングが可能とされています

 

 衛星SPOT-2のHRVデータから推定した宍道湖・中海のクロロフィルa分布図により宍道湖北岸に帯状のアオコが大規模に(約10kmの幅で)発生していたことが明らかになりました。